ツボ押しで二日酔いに勝つというお話

 

二日酔いの原因は、アルコールそのものやその分解産物のアセトアルデヒドの作用ですが、それ以外にも心理的要素、身体的要素が関係してきます。それを防ぐためには、まず普段から肝機能を高めておくことです。良質のタンパク質やビタミンを含む食事をして、睡眠もたっぷりとり、疲れにくい身体をつくっておきましょう。また、アルコールが吸収される速度は、空腹時は速く、胃に食べ物が入っていると遅くなります。飲む前に何か食べておくことも大切です。特に梅干しは胃に適度な刺激を加え、消化を助けてくれるのでお勧め。そしてもちろん、二日酔いしない程度に飲酒を切り上げることがいちばんの対策なのですが、それができれば苦労はないとおっしゃる方に、二日酔いや食べ過ぎに効果的なツボをお教えします。ちょっと一押しでずいぶん楽になりますよ。 

 


太らない身体を造るというお話

 

今回は、東洋医学的な太らない生活について考えてみます。腰痛や膝の関節痛を抱えている方、肩凝り、便秘などに悩んでいる方で、少し体重を減らしてみると調子が良くなるというという方は多いのです。太らない秘訣の第一は、自分の体質を知ること。そして第二に、自分の生活習慣、食生活の傾向を分析してみることです。自分が太る原因がわかったら、それを解消する方向でダイエットを考えましょう。無理な食事制限や人との比較は余計なストレスを溜めることにつながるのでしないように。あまり欲張らず、今の自分の生活の中でベストを尽くすというように考えましょう。もし食べ過ぎてしまっても自分を責めず、2~3日の期間の中で調整するようにします。毎日体重を計って、それを記録していくとよいでしょう。健康に美しくありたいという気持ちを持ち続け、諦めずに少しずつでも続けていけば、きっと効果があがりますよ。 

 


身体のイメージを変えるというお話

 

皆さんは、自分の身体に対してどんなイメージを持っているでしょうか。あまり意識していない方がほとんどだと思いますが、ちょっと考えてみてください。このイメージは個人個人で大きく異なっているのですが、身体の固い人、疲れを溜めやすい人ほど、自分の身体を「かたい機械のようなもの」「積み木のような固まり」などと感じていることが多いようです。身体の柔らかい人、常日頃から運動や踊りをやっている人などは、しなやかな布や水のようなイメージを持っている場合が多いのです。実際の私たちの身体は呼吸によって空気が出入りし、いたるところで細胞分裂を繰り返しています。血液やリンパ液、東洋医学でいう経絡や気(生命エネルギー)などの川も流れています。そういうものを少しだけ意識して、自分の身体を「やわらかなみずみずしい流れ」「しなやかな生きている身体」とイメージしてみてください。日常の動きや疲れ具合が違ってきますよ。

 


気の流れを感じるというお話

 

「気」というとよくテレビで見るような、人を跳ね飛ばしたりする「外気功」をイメージするかも しれませんが、ここでいうのは自分の内部の気の流れを感じる「内気功」です。「気」とは、体内に流れている生命エネルギーと考えてよいと思います。静かに気持ちを整え、ゆっくりと呼吸して「息の流れ」を意識してみましょう。繰り返していると体内の「気の流れ」を感じられるようになります。「なんとなくそんな気がする」という程度でかまいません。身体がほぐれ、温かくなってくるのが感じられればいいのです。呼吸が浅くならないよう、大きく口から息を吐き、鼻から吸い、身体の内部を「気の道」が通っていく感覚を掴んでください。手や足の先まで気が流れていくイメージをして、身体を肉の固まりから、流動的な「気の体」に変換していきましょう。特に調子の悪い部分からは、不快な感覚が「気の流れ」に乗って身体の外に出ていくようなイメージができるといいですね。